『地獄変』の中国語訳本の比較――固有名詞を中心に 《地狱变》的中译本比较——以专有名词为中心毕业论文
2020-07-11 18:06:10
摘 要
芥川龙之介的作品对于人性有很深的剖析,戏剧性和矛盾性突出,一直深受中国读者的喜爱。本篇论文所研究的《地狱变》就是芥川的代表作之一。芥川通过讲述画师良秀为了完成老殿下要求的《地狱变》的画而不惜牺牲自己的女儿,最后自己也以身殉葬的故事,传达了自己对于艺术至上主义的思考。
芥川深受日本古典文学的影响,《地狱变》大量使用了古典文学作品中的素材,给翻译带来了一定难度。
在中国,《地狱变》的译本自其出版后不久的鲁迅版、80年代楼适夷版、吕元明版至现代林少华版,出现了较多中译本。本文主要对楼适夷、吕元明、林少华三位翻译家译作中的一些具有代表性的固有名词译法进行了比较分析,试着提出了一些粗浅的意见和建议,希望对于日后想要读芥川龙之介的读者和翻译芥川作品的译者有一些帮助。
【关键词】 芥川龙之介、《地狱变》、固有名詞、翻译
目次
1.はじめに 1
1.1 問題提起 1
1.2 先行研究 1
1.3 研究目的と研究方法 2
2.固有名詞の翻訳の比較 3
2.1 「袿」と「袙」 3
2.2 「丁字染」と「紫匂」 6
2.3 「横川の僧都」 10
3.おわりに 12
参考文献 14
謝辞 15
付録1 16
付録2 17
1.はじめに
1.1 問題提起
筆者は芥川龍之介の作品をいくつか読んだ。その中で最も好きのはこの『地獄変』である。『地獄変』は日本の近代文学に深い痕跡を残した短篇小説家芥川龍之介の代表作の一つである。説話集『宇治拾遺物語』の「絵仏師 良秀」や『古今著作集』の「弘高の地獄変の屛風絵」を基に、芥川龍之介独自的な書き方により書いた作品である。この小説が発表した直後に芥川龍之介とほぼ同じ時期に活躍した中華民国時期の魯迅から、文化大革命が終わったすぐの楼適夷や呂元明、そして新しい世紀に入いった後の林少華や魏大海など数多くの訳者がこの作品の翻訳に関わっている。原文や訳本と共に読んできたから、この小説に出た固有名詞の翻訳が気になった。それで、先方研究や自分の理解の上で、『地獄変』の中の固有名詞を中心に考察しようと思った。
1.2 先行研究
中国では、芥川龍之介を研究する素材として『地獄変』がよく用いられる。例えば、劉艶萍(1996)は、「①芥川の歴史小説の特殊性:彼は単なる歴史を再現ではなく、王朝の説話物語を素材として自ら近代的な解釈を試みった。つまり彼の歴史小説は芥川なりのテーマを生かしたものである。②芥川が書かれた『地獄変』の内容:浮世の有権者であり大殿と本朝第一の絵師と言われる芸術火の良秀との悲壮的な対立を、大殿に二十年も仕えている「私」の言葉で展開されている。③作品に現れている作者の芸術至上主義:自分目の前に、この世の中に、最もふかくあいしてるわが娘を地獄の火で焼き殺すという犠牲をとって、自ら追求している芸術の価値を実現した良秀は、自分の芸術を人間のすべてよりも高い最高のものと考えている芸術至上主義者と思われる。作者は絵師良秀の物語を通して、自分自身の芸術至上主義を語るものである。④主人公良秀の自殺:現実より芸術の勝利であり、「地獄変相図」がついに完成したことを意味している。⑤距離感を持たせた語り手の設定:「私」の視点から物語のあらすじを語っているが、「私」と物語の主人公たちの間に、ある微妙な距離感が生じた。だから、作者が良秀の生き方にたいしての表白もそのまま隠された」と述べている。
また、『地獄変』の訳本について、王鑫(2016)は「『地獄変』の三つのバージョンの中文訳テキストの比較分析」で、楼適夷氏、呂元明氏及び林少華氏三人の中文訳テキストを選んで、信、達、雅の翻訳基準に基づいて、比較分析の方法を通じて、それぞれの訳文の特色をまとめた。結論として、「翻訳について、人物描写に関わる言葉を翻訳する時、人物の性格にふさわしい語彙を選択すべきである。人物の会話が性格の反映である。適当な語彙を選ぶことが非常に重要である。また、物語が展開している場面の描写について、簡単な言葉で表現することは違うとは言えないが、原文の作風を表現するために、詳しい描写の方がもっと役に立つ。最後に、訳者が生活している文化背景が訳者の翻訳作品に影響を与えると思う。今後、翻訳作品を評価する時、訳文だけでなく、訳者が生活している時代にも注目しなければならない。」と述べている。
また、周穎(2016)はで、楼適夷氏、呂元明氏及び林少華氏の訳本を比較し、『地獄変』の暗喩を中心として分析した。結論として、「芥川龍之介は言葉を巧みに組み合わせて、読者を伝統的な物語に案内した。それに、数多くの暗喩を通じて、各人物の関係を密かに提示した。小説翻訳にはこのような暗喩の語彙の翻訳より重要なものがない。小説の翻訳は意味を伝えたうえで、原作者のいろいろな巧みを表現することも非常に重要である。そのため、訳す作業で、このような暗喩の語彙は中国語に完璧に対応できない場合は、日本語をそのまま中国語訳本に書きながら、注釈するほうがいいと思う。」と述べている。
1.3 研究目的と研究方法
本研究の目的は、『地獄変』の中国語訳本を分析し、訳本の問題が起きた要因から異文化コミュニケーションにおける翻訳の対策を立てる。また、固有名詞の後ろに隠れている日本の伝統文化と作者の芥川が暗喩などの技法を通じて伝わった内容を分析し、他の作品の翻訳に対して、どんな啓示があるかを考察したい。
全体的に、本論の研究方法は文献の比較研究法である。それに色彩名詞についてアンケート調査も行った。先行研究を参考しながら、『地獄変』の原文と訳本を読んできた上で、固有名詞の翻訳を理解しようと思う。それから、固有名詞の意味を踏まえた上で、アンケート調査を行い、訳文が原文の意味を読者に伝わるかどうかを分析した。
2.固有名詞の翻訳の比較
2.1 「袿」と「袙」
人間社会において、多くの服飾の様式は特定の属性や思想等を表現するものとなっている。特に民族の衣装、例えば日本の和服、韓国の韓服、中国の漢服は、地域の自己同一性を表し、文化の独自性を強調し、国家の尊厳の源と見られる。
今の時代では、人々はそれぞれの好みによって、違う色彩やスタイルの服装を着る。街中のどこかで和服、ロリータ、コスプレイヤー、漢服、韓服などのちょっと変わった服装を着ている人々と会っても全然平気だ。しかし、中日両国も長い封建社会の歴史を経た国である。今、人々が個性的な服装を着ているのが19世紀の産業革命や明治維新などの近代革命を機に、人間の生き方や暮らし方を束縛していた身分制度が崩壊したからできることである。個人が経済力の限り、自分が生き方を選択することが封建社会ではなかなか難しいことである。長い封建社会では、禁令や服装規定によって、各自の文化システム内に中日両国それぞれの服装システムがなってきた。
『地獄変』の物語が描いた日本の古典時代でも、各社会階層の服装様式は禁令や服装規定によって定っている。それぞれの服装は着る人の身分を表している。また、小説では、服装や環境などは言葉や行為などの描写と同じく人物の性格や心の中で隠している意思を表現しているのも常識的に考えている。
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