日本語の授受表現から見る日本の「甘え」文化(从日语授受表现探索日本的娇宠文化)文献综述
2020-04-13 13:42:29
1. 『「甘え」と日本人』 土居健郎 斉藤孝 角川書店 2010年 甘えという言葉が日本語に特有なものでありながら、人間一般に共通な心理現象を表しているという事実は、日本人にとってこの心理が非常に身近かなものであることを示すとともに、日本の社会構造もまたこのような心理を許容するようにでき上がっていることを示している。
言い換えれば甘えは日本人の精神構造を理解するための鍵概念となるばかりでなく、日本の社会構造を理解するための鍵概念ともなるということができる。
(文が長い) 社会人類学者中根千枝氏は日本的社会構造の特徴をタテ関係の重視として規定されたが、それはまた甘えの重視として規定することもできるであろう。
むしろ日本人の甘えに対する偏愛的な感受性が日本の社会においてタテ関係を重視させる原因となっているといってもよいかもしれない。
自然な甘えの肯定と他者に「触れる」感覚が、生命力や豊かな人間関係を育むと説く、衝撃の対話である。
著者が、日本人が抱える病の本質とそれに対する処方箋をまったく新しい角度から解き明かす。
現代は引きこもりや摂食障害など多種多様な精神の病が広がっている。
一方、子どもたちの体力は著しく低下し、きちんと立ち、坐り、歩くことのできない日本人が増えている。
「心」の専門家#12539;土居健郎と「身体論」の第一人者#12539;齋藤 孝が、現代日本に広がる心と身体の病を鋭く読み解き、生きる力を呼び覚ます人間関係の理想を説いた衝撃の書である。
2. 『「甘え」の構造 』 土居健郎 弘文堂 1991年 土居健郎氏の本書は、「甘えの世界」として日本人の精神生活に根ざした「義理人情」などを取り挙げ、その観念体系を説明、「甘えの論理」で言語と心理の不可分の関係を論じた。
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