1、『日本縦横』趙麗君（2007） 趙麗君は「日本女性の着物姿はどの国へ行っても珍しがられるそうだが、日本国内においても、そうした事情はあまり変わらなくなってきている。

洋服に対して在来の日本の衣服、つまり和服を総称して着物と言うが、一般的には羽織やコウトを除いた、いわゆる長着（前でかき合わせて帯で締めるワンピウススタイルの現在の着物）を指すことが多い。

男性の着物が身分制に縛られていたのに、女性の場合は、袖の長い振袖は娘の着るもので結婚すれば詰め袖という程度でそれほど厳しくなかったため、大正期ごろまでは着物生活が続いたが、女性も自我に目覚めだした昭和になって、急速に洋服が広まった。

以来、男性の場合でさえ１世紀余りの短い日本人の洋服の歴史だが、現在では、若い女性が世界の一流デザイナーのプレタポルテを身に着けることが特別でないほど、すっかり洋服は定着している。

#65379;と指摘した。

2、『日本国情概観』武徳慶（2008） 「現在の着物は、江戸時代に正装になったもので，これは平安時代の貴族の正装の下着が次第に変化して、今日の形に発展してきたものだといわれている。

現在日本人は、日常ほとんど洋服を着て生活しているが、和服は正装として、或いは室内着として現在でも愛好されている。

女性の着る和服は、着物として外国でもよく知られた美しい衣服である。

このうち、一番豪華なものは、花嫁が着る打掛である。

これは絹の布地に金銀の箔を織り込んだ金糸#8226;銀糸で刺繍を施し、多くは花鳥の図案模様を描いたものが用いられる。