日本人の日常表現から見る日本の「ウチ」と「ソト」の文化/从日本人的日常表现看日本的“内外”文化文献综述
2020-04-13 14:54:35
1.『ウチとソトの言語文化特徴』 (姚丽萍 北京:日语学习与研究.2004 )
この文章では、日本人の集団意識を討論したのである。日本人は集団の存在は重要なカギを握っていることと思われている。「集団主義」を強調する。すなわち個人と集団を融合されて一丸となって、個人と集団は初めから終わりまで調和がとれて共存するという意味である。例えば、当日の仕事はまだ終わらないので、部長は部下に残業の要求は提出しなくても、部下も自覚して任務を全ってから帰る。部下にとって自分がもっと緊急なことがあるかもしれないが、会社の「公」のことは自分の「私的」なことより重要だ。それに、会社の同僚も残業している場合に自分ひとりで休暇を取ると恥ずかしいが感じている。日本人は自分自身のためにみんなに認められているルールを壊すことができないと思われている。そうしなければ、個別人物と見なし、他の人にあれこれ取りざたされ、同僚と疎遠になり、さらには孤立されるかもしれない。これは日本人の「ウチ」という意識が強いためだ。よく考えてみて、もしかしてこれは日本人の独自に持っている「本音」と「建前」という二重性を形成するのであろう。
2.『日本人の内外意識および成因と影響』(李暁東 『多样化日语教育研究』、西安交大出版社、2006 年)
この文章は、祭り、挨拶、旅行、外来文化の摂取などの面から日本人の日常行為における内外意識の表れを挙げだし、さらに、その成因を分析し、最後にはその内外意識の影響を「内の者以外は人間にあらず」の感、対人恐怖症の発生というような二つの面から論じたのである。
3.『甘えの構造』(弘文堂出版、平成2 年)、『表と裏』(弘文堂出版、1985 年)
土居健郎(1920~2009、日本の有名な精神分析専門家)が著作されたこの二冊の本において、日本人は人間関係の上で、強い内外意識が心の底に流れていて、外の人に対して、礼儀正しく、場面によって複雑な建前の言葉を通して、他人とよほどの距離を置いて遠慮し付き合うのに反して、裏には遠慮のない身内に対するいわゆる甘えの心理を全面的に、深く分析したのである。
4.『菊と刀』(ルース#12539;ベネディクト 1948 国際文化出版)
アメリカの女性人類学者ルース#12539;ベネディクト(1887~1948 文化とパーソナリティーの研究ですぐれた業績をあげた)という人が、『菊と刀』という本において、「一人の日本人を苦しめることはなんでもないことで、日本人に物を与えれば良い。いつまでも、そのことを頭に持って、悩みを苦しむであろう。」と指摘した。日本人は、物をもらいすると、そのままではいられない。何かこれを返してしまわないといられないのである。第三者どうしのやりとりには関心がないが、自分がもらうとなると苦しむ。日本人にとっては、物を与える人は「ソト」である。
5.『すぐに使える実践日本語シリーズ11#8212;#8212;名詞』(芦川明子 日本知識 2010第7期)
芦川明子はこの文章で、「lt;こ#12539;そ#12539;あ#12539;どgt;は話し手と聞き手のあいだでもの、場所、方向と人を指すときに使うこと」ということを指摘するのである。あること或いは場所などは話し手から近くて、聞き手から遠ければ「こ」を使う。話し手から遠くて、聞き手から近ければ「そ」を使う。話してと聞き手の二人も遠ければ「あ」を使う。距離が分からなければ「あ」を使う。上述から見て、日本人は指示代名詞を使う時、指示代名詞の種類を細分化し、自身と相手の関係を重視するウチ#12539;ソト意識を体現するのである。
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