日本語の口語における助詞の省略(日语口语中的助词省略)文献综述
2020-03-18 16:51:11
1.『当代语用学』姜望琪(2003)北京大学出版社
「語用学」は言語学の各分野の中で、言語の意味を対象にして研究する新しい学科であり、言語の理解と使用をもっぱらに研究する学問でもある。特定のシーンに使用される特定の言語や文脈を通じて言語を理解する方法を研究するともいえる。「語用学」では自身の目的性や価値性が文法の研究と違い、人間の言語そのものに関する研究である。言語の使用中には、話し手はただ言語の成分や符号の単位の静態的な意義を表現しようとするだけでなく、聞き手は一連の心理上の推断を通して、話し手の意図をよりよく理解しなければならない。
この本は当代における語用学の研究に重要な役割をしているのである。まず、語用学の基本的定義や語用学理論を簡単に紹介し、語用学と言語の研究の関係を説明した。それから、語用学に関するいろいろな理論を詳しく説明し、最後、語用学の成り行きを分析してみた。この本は各方面に触れながら、語用学の研究に大切な資料であるといえる。
2.「日语口语中的”助詞省略现象”探究」王鹏飞『日语学习与研究』2004
助詞の省略現象については、日本の学者をはじめてすでに研究してみる。藤原(1992)は助詞の省略は話し言葉のうち動能的機能を有するに限られるとされ、助詞の省略には、義務的なものと随意的なものがある。随意的な助詞省略は聞き手に対する親近感を表す。義務的な助詞省略は対者敬語に相当する機能を持っているとされている。
また、長谷川(1993)は「助詞省略」をふたつに分割された。つまり、助詞がなくても格関係が特定できる単なる格助詞の省略場合、および独自の機能を持つ場合である。
3. 「日本語の省略文に関する考察」杨钢 『教育时空』2009 第9期
日本語の省略表現は独特な特徴を持っているので、それらの特徴を理解し、身につけなければ、省略文をうまく使用することはできない。それで、先行研究を踏まえ、中国人の日本語学習者の視点から、数多くの実例に対する分析を通して、日常会話によく出てくる文末省略表現を対象にして考察した。実例の分析と結果のまとめを中心に構成した。具体的には、次のようなことを掲示してみた。まず、近年来日本で上演された5本の連続テレビドラマから、文末省略表現のある会話実例を文字化して、研究データを作り上げた。それから、このデータを素材にして、文末省略のパターン、文末省略から見られる話者の発話行為、文末省略表現の働き、文末省略の使用原因などの領域で考察を行った。考察の結果は以下の通りである。
(1)文末にある品詞には助詞、副詞、接続詞、名詞、代名詞、形容詞、形容動詞、動詞、助動詞、感動詞があるが、一番多いのは助詞で、次は副詞と名詞である。助詞と副詞と名詞は考察総量の87.73%を占め、助詞には、接続助詞、格助詞と取り立て助詞の3種類が多く、助詞総量の94.02%を占めている。文末省略表現を習得するには、以上の諸品詞類を重視する必要があると考える。
(2)文末省略から見られる話者の発話行為に関する考察を行い、結果として、文末省略表現は陳述、説明、応答、命令、要請、勧誘、疑問、言明、断り、躊躇い、回避、批評、不満、許可、後悔、心配、お詫び、挨拶、被害の19種類の発話行為が実施できることが分かった。その中では「疑問、説明、不満、断り、回避」の5種類の発話行為を実施する場合には文末省略表現の使用量が比較的多く、考察総量の71.08%を占めている。
您可能感兴趣的文章
- 日本の若者言葉についての考察――語義変化から若者の精神状態を探る/日本年轻人用语的考察–从语义变化看日本年轻人的精神状态毕业论文
- 家紋から見られる日本人の性格/从家纹看日本人的性格毕业论文
- バーチャルアイドルの流行のする原因の探求と分析/虚拟偶像流行原因的探究和分析毕业论文
- 東野圭吾の作品の魅力についての考察ーー『赤い指』を中心に/东野圭吾作品的魅力–以《红手指》为中心毕业论文
- 中日の女子教育観念についての比較/中日女子教育观念的比较毕业论文
- 待機児童の発生原因について;关于“留守儿童”产生原因的考察毕业论文
- 伝承における安部晴明について;关于传说中的安倍晴明的考察毕业论文
- 『容疑者Xの献身』における「容疑者X」の考察;关于《嫌疑人X的献身》的“嫌疑人X”的考察毕业论文
- 宮崎駿の作品における女性像;关于宫崎骏作品中女性形象的考察毕业论文
- 日本の「萌え文化」の流行要因について;关于日本的“萌文化”的流行原因的考察毕业论文