摘 要

流行语是时代的产物，它能够反映社会的变迁以及发展状况。透过流行语我们可以了解到社会的文化特征以及国民的社会心理。通过深入分析某一特定时期的流行语，可以了解该时代的重要特征。

本文收集了2008年-2017年这十年间“新语流行语大奖”排名前十的一百个流行语作为研究对象，分析了以上流行语背后所隐射的社会实态，及近十年日本的社会状况及国民心理。通过分析，了解到日本社会在该时期，政治、经济、体育、文化等各方面发展状况及所呈现出的特点。政治层面上，由于近十年日本的政治运动频发，国民对政治表现出不信任态度；经济层面上，在日本经济长期处于低速成长的状态下，公司职员对企业也丧失了信心；社会生活层面上，可以看出女性的自我意识觉醒以及男性社会地位的转变；在体育领域，一方面日本人对于体育尤其是棒球的关注度极高，同时也可以发现体育给国民带来了自信和希望；从名人话语中可以看出日本人对于新奇事物的具有强烈的好奇心，对于各种不同的生活方式持包容和尊重的态度；在娱乐方面，与女性有关的正面含义的词语不断出现，可以看出女性的地位正在不断提高。通过以上分析，我们可以了解在该时期，日本国民对政治怀有不满和期待，另外，经济型消费观、对于平等的追求、不服输的性格、对于新事物的尊重以及男女同权的意识在日本国民的社会心理中也有明显体现。

通过本文对流行语的研究，可以为日语学习者提供了解日本社会的一扇窗口，也能在一定程度上为研究日本提供参考。

关键词：流行语；时代性；社会状况；国民心理

要 旨

流行語は時代の産物であり、その社会の変遷や発展状況を反映でき、社会の世相及び国民の社会文化心理を伺える鏡である。ある特定の時代の流行語を深く分析することによって、この時代の重要な特徴を理解することができる。

本稿は2008年から2017年までここ十年の「ユーキャン新語·流行語大賞」トップテンの100個の受賞語を収集し研究対象としている。流行語の背後に潜む社会実態を分析し、ここ十年日本の世相及び社会心理を考察してみた。

本稿では、流行語を分析することによって、この時期日本社会が政治、経済、体育、文化などの各方面の発展状況及びその特徴を捉えてみた。政治の面では、ここ十年日本の政治運動が頻発したことから、国民が政治に対する不信感が見られた。経済の面では、経済の長期的な低成長状態の下において、会社員が企業に対する信頼感が喪失されたことが見られた。社会生活の面では、女性の自己意識の覚醒及び男性の社会地位の変化がみられた。体育については、日本人が体育、特に野球への関心が強く見えた一方、体育が国民に自信と希望を与えるパワーも見られた。有名人による話に関しては、日本人が新しい物事に対する好奇心が強く、様々なライフスタイルを尊重する態度が強く見えた。エンターテインメントの分野では、女性に関するプラスの意味を含めた流行語が次々と生み出されることから、女性の社会地位が向上している傾向がみられる。以上の分析を通じて、この時期日本の国民が政治に対する不満と期待及び経済性を重視する消費観、平等への追求、負けず嫌いな性格、新しい物事への尊重、男女同権の意識が日本人の社会心理に根付けていることも明らかになった。

本稿は流行語を研究することによって、日本語の学習者に日本社会を理解する手がかりを提供するだけではなく、日本に関する研究に少しでも参考になればと思うのである。

キーワード: 流行語；時代性；世相；社会心理

目 次

1 はじめに 1

2流行語から見る日本の世相 2

2.1流行語の内容による分類 2

2.2各分野の社会実態 3

3流行語から見る国民の社会心理 9

3.1政治に対する不満と期待 9

3.2経済性を重視する消費観 9

3.3平等への追求 9

3.4負けず嫌いな性格 10

3.5新しい物事への尊重 10

3.6男女同権の意識 11

4 終わりに 12

参考文献 13

謝　　辞 14

日本語の流行語についての考察

1 はじめに

時代の発展と社会の変遷は必ず言葉の変遷を引き起こす。言葉文化の変遷を表現することができるのは流行語である。従って、流行語はある特定の時期に社会の風潮を反映しているとも言える。流行語は時代性、社会性及び文化性などの特徴を持ち、現代の日本を理解するには、重要な視点である。

今までの流行語に関する研究からみると、日本の流行語に関しては、主に流行語の構造、機能、造語法及び流行語の分類、発生背景から説明し、流行語そのものだけに注目しているものである。流行語から日本社会の実態や、流行語に潜んでいる日本人の国民心理などについての研究はまだ不足であると思っている。

本稿では2008年から2017年までの「ユーキャン新語·流行語大賞」トップテンの受賞語を素材として、社会学及び社会心理学の視点から、それらの流行語の裏に隠れている日本の世相及び国民心理を考察してみたい。

流行語を研究することによって、現代日本社会の政治、経済、文化、社会生活を知り、日本社会の国民心理を伺うことに役に立つのである。

2流行語から見る日本の世相

2.1流行語の内容による分類

本稿は主にこの時代の世相に関する研究なので、それを踏まえて世相を明らかに反映できる「政治」、「経済」、「社会生活」、「体育」、「有名人による」話、「エンターテインメント」に関する流行語という六つの種類に分類してみた。したがって、この部分では、2008年から2017年までの「ユーキャン新語·流行語」トップテンとして選ばれた100個の受賞語の内容によって、本研究に使われた流行語を以下の六つの種類にまとめてみた。

1. 政治に関する流行語（政治、政治家など）
2. 経済に関する流行語（経済、企業、商品など）
3. 社会生活に関する流行語（国民生活など）
4. 体育に関する流行語（体育競技、選手など）
5. 有名人による流行語（有名人の言葉など）
6. エンターテインメントに関する流行語（文学作品、音楽、CM、ドラマ、番組、アニメ、映画、番組、インタネットなど）

以上の分類に基づき、ここ十年流行語の数を統計してみると、六つの種類の流行語の数はそれぞれ17個、11個、24個、11個、13個、24個であり、その中で、社会分野とエンターテインメント分野に属している流行語が著しく高いともいえる。各種類の流行語を表1にまとめてみた。

表1　語類別の流行語

表1に基づいて語数の多少の順に並べてみれば、それぞれは社会生活、エンターテインメント、政治、有名人によるもの、体育、経済である。本稿では、以上の流行語の分析を通じて、ここ十年の日本の世相を考察したいと思うのである。

2.2各分野の社会実態

日本の流行語の発生背景及びその流行は、日本社会の発展との関係が深く、日本の流行語を研究することで日本社会の世相を理解するだけではなく、国民の心理的な変化を知ることもできる。本章では、六つの種類の流行語を分析することによって、日本社会の世相を考察してみた。

2.2.1政治に関する流行語