1.藤原道綱母、角川書店(２００２) 『蜻蛉日記』 角川書店 蜻蛉日記は、日本女流日記文学の草分けとなる作品であり、文学史的に高く評価されている。

作者は右大将藤原道綱の母親ので、藤原道綱母と呼ばれる。

上中下の3巻からなり、摂関家の御曹司である藤原兼家との二十一年間の結婚生活を描いたものである。

上巻では、兼家の求婚から筆を起こし、道綱の誕生、兼家の新しい愛人が出たという内容である。

中巻では、夫婦関係は悪化し、不安を感じたという内容である。

下巻は主に道綱の恋愛や養女の縁談などという内容を記している。

角川書店によって２００２に出版された『蜻蛉日記』は読む値打ちがある。

なぜなら、この本は現代語訳を前面に出し、難しい日記をしっかり理解できるように構成を持っているからである。

そして、現代語訳#183;原文ともに総ルビ付きで朗読にも最適である。

それが稀に古典文学に接する日本語学習者に適合すると言える。