１『外来語とは何か』 田中建彦　鳥影社　2002年

田中建彦は彼の『外来語とは何か』という本の中で、外来語について詳しく分析している。この本は、日常あまり外来語と意識されない単語にも目を向け、すべての外来語を眺めることを含めることによって、外来語とは何か、ということをあらためて考えたものである。その中で、日本語における外来語だけでなく、英語における外来語、中国語#12539;フランス語#12539;ドイツ語における外来語の問題も合わせて考えている。多数の実例を挙げて、まるで外来語辞典のようである。日本語における外来語のみならず、英#12539;独#12539;仏語の中の外来語も扱っている。言語導入の背景が地域や時代毎に説明している上で、外来語が与えた音韻#12539;文法#12539;文体への影響の考察など、非常に多角的に外来語を分析していた。「外来語とは何か」ということをより深く理解することは、とても重要であると指摘した。この本からもっと外来語の定義や来源や形成が分かる。

２『カタカナ語の正体#8722;外来語のルーツを探る』小林忠夫 丸善株式会社 1999年

　この本では、カタカナ語の歴史を研究するとともに、様々なカタカナ語を取り挙げ、その上に、外国の言葉を、エピソード豊かに興味深く説明し、言葉が文化や社会とどのように結びついているのかと、具体的な問題を取り上げながら考察している。まず、「外来語の歴史」を紹介し、「平安#12539;鎌倉時代」にはじまり、「現代」までの外来語について紹介している。ただ、英語からではない言葉もけっこう氾濫しているから、面白そうだ。本の中で、もちろん漢語が中心、ほかに梵語が仏教とともに入ってきたことも含めている。その後、多くの外来語の語源を紹介し、『外来語を基に語彙を増やす』ことについて詳しく説明した。この本からカタカナ語の歴史が更に明らかになる、外来語についての研究には非常に有効だと考えられる。

３『日本の外来語』 矢崎源九郎 岩波新書 1964年

　この本の中で、5つの部分に分けられる。第一は増加する外来語であり、主に生活の中の外来語、外来語の流行っていることおよび外来語の増加する現象を分析していた。第二は外来語のふるさと(1)であり、ポルトガル語とスペイン語とオランダ語が含めていた。第三は外来語のふるさと(2)だ、英語、フランス語、ドイツ語も説明した。第四はヨーロッパのことばであり、第五は日本語となった外国語であり、発音の習慣の方面と綴り字発音などの方面から詳しく外来語の変化過程を述べていた。中にも、ポルトガル語起源の外来語もちょっとだけ挙げると、外来語の来源をはっきり理解させる。

４『カタカナ語の使用における中高年者と大学生の比較』杉島一郎 仁愛大学研究紀要4 2006年

この本は日本語の乱れの原因の一つといわれている外来語などのカタカナ語の問題について、広く述べられている。人間の印象の中で、大学生は外来語の使用が好きなようである。この本では、現代外来語の氾濫使用現象を説明した、ことばや表現が誤用されたり、文化の破壊を嘆く声も出ている。まず、カタカナ語の現状を述べていた、大学生と中高年者を対象として、カタカナ語について使用頻度の調査を行い、中高年層も若年層もカタカナ語を多用している。それから、方法の中で、被調査者や材料や調査用紙手続きから大学生か中高年者が外来語を使用頻度を分析していた。それで、結果が出ると，大学生より中高年者のほうがカタカナ語をよく使用するといえよう。この本から人間にとって外来語の氾濫現象を真面目に対応するのと強調した。

５『日本に溢れるカタカナ語とその影響--大学生のカタカナ語の認識と英語学習』

森光象子　中島寛子　相愛大学研究論集編集委員会編　2008年