1.「未婚化をもたらす諸要因」 伊東秀章 家族社会学研究 / 日本家族社会学会 編 1997年

本書の中で、まず、作者は全体の日本社会の未婚化現状を分析し、図表で文章を説明した。作者は文章を二つの部分に分け、それから、第一部分の内容を9つの部分に分け、主に未婚化をもたらす諸要因を分析した、一は社会的な規範の弱体化、アメリカの現象を挙げ、未婚化をもたらす要因を詳しく分析し、自由という価値は日本の若者にとって、非常に重要なものとなっていて、性別の役割の変化だが、一般的に女性は男性よりも平等主義的な夫婦役割を期待する傾向が強いのである。離婚率の上昇、青年期の遅延化、女性の高学歴化や、有職率の増加、都市化や、サーヴィス化や、長男長女化や、性をめぐる状況の変化も重要な原因になる。それから第二部分の供給の低下を二つ部分に分けて、男女の人口比のアンバランスだが、男性においては、配偶者の獲得をめぐる競争が激しく、結婚したい男性が増加している、また見合い結婚から恋愛結婚への移行である。本書から日本の未婚化をもたらす要因がはっきり分かる。

2.「負け犬の遠吠え」酒井順子 講談社 2003年10月27日

本書では、まず、その世代に作者は、30歳代以上で独身、子ナシの女性たちを「負け犬」と呼び、彼女らがなぜ結婚しないのか、何を考えて日々を過ごしているのかを赤裸々に語ったユーモアあふれるエッセイ集である。著者によれば、「日本に住む雌雄の負け犬達は、結婚をしないで子供を産み育てているわけでもなければ、結婚をしない方が良いという確固たる信念を持っているわけではない。現在の社会的価値観は、従来の「結婚して子供を生むことが女の幸せ」というものから、著者はこの「ここまで負け犬という単語を連呼してみると、勝ちだの負けだのということが、ほとほとどうでもいいことのように思えてくるの」考えがある。では、本書から彼女らを含めて様々な多様性を受け入れるように社会を変えていくことが明らかにようになる、若い女性が結婚しない現象や原因を分かるようになる。

3.「少子化要因としての未婚化晩婚化」堤静子 季刊.社会保障研究 Vo1.47 No.2

堤静子は日本の少子化は、２００５年には出生率が１．２６と過去最低を記録し、依然として低い水準で推移している。この少子化のコースに関しては、各種要因などに関する実証分析が多数行われており、少子化の主たる要因として「未婚化」と「晩婚化」があげられていたが、近年はこれに加え、これまで安定的に推移してきたという「夫婦の出生力」が低下したことが示されている。日本の出生率の主たる要因である「未婚化」および結婚、出産のタイミングの先送りをしている「晩婚化」、結婚した人の出生力である「配偶者出生率」の３つの基本要因が、それぞれどの程度 出生力に影響を与えている経済社会の諸要因についてコーホートデータを作成して、明らかにすることである。