納蘭の詞と漱石の俳句の比較文献综述
2020-06-06 09:51:17
文 献 综 述
納蘭詞の中にあるもの、すべての詩を貫いた。彼の前期の美しい詞から、後期の悲しい詞まで存在している。それは美意識だ。
齊敬之と別廷峰の編纂した『建國以來納蘭性德研究情況總述』(『承德師專學報』1987年10 月刊) に拠れば、 中国における納蘭性德の研究はおおむね四つの時期に分けることができる。第一期は清末で、「納蘭詞」が刊行されたのに続いて、 彼の詞と学問に対して様々な論評がなされている。そこでは「滿清第一詞人」や「第一學人」など、高い評価が多く見られる。第二期は民国の時期で、この時期には彼を才人として見る傾向が強まっていた。 著名な作家の張恨水は、「春明外史」の中で早世した才子の典型として彼を例示している。第三期は人民共和国成立から改革開放までの時期であるが、この時期は社会性が重視されて、藝術性は評価の対象とされなかったため、納蘭性德に対する研究はほとんど発展しなかった。第四期は改革開放以後であるが、ここに至って彼の詞が再評価され、没後三百年を記念した学会が承徳で開催されてからは、ひとつのブームを作り出すに至っている。多くの学会が開催され、質量共に優れた論文が次々と発表されている。 とりわけ1997年8月に、台湾歴史文学学会と承徳の納蘭性德研究会が共同で開催した「海峡両岸少数民族文学研討会」が承徳で開催された時には、納蘭性德の研究が会議の重要議題となり、彼の家世、生涯、思想、創作など幅広いテーマについて活発な討論がなされている。
これに対して日本での納蘭性德研究は低調であり、いずれも1950年代に発表された桑山龍平氏の「納蘭性德の詞 紅楼夢の悲歌」(『中国語雑誌』5-1)や中田勇次郎氏の「詞人納蘭性德について」(『矢野禾積博士還暦記念文集』)と、90年代の村上かおり氏の「納蘭詞小考」(『早稲田大学大学院文学研究科紀要』 1995年第二分冊) が目につく程度である。
従来発表された論文は納蘭性德の出身や経歴、 交遊に関するものと作品研究とに大別されるが、いずれも豊富な内容を持っており、様々な角度から研究がなされている。 作品研究について見ると、その芸術風格とそれが形成された原因について論じるものが多い。また愛情、悼亡、辺塞など、テーマ別に取り上げる例が一般的である。
納蘭詞の芸術風格を論じたものでは、その形成された理由を彼の経歴や背景となる社会情況に求める議論が多いが、唐詩や宋詞との比較を通じて彼の詞の芸術的特色を論じたものは少ない。 そこで本稿は納蘭詞の表現の特色を中心に論じることとした。
邢学波の『納蘭語箋註』の中で「納蘭詞は清朝の最も重要だ。彼も词坛の最も有名な代表人物の一つであり、中国の文学史の上で重要な地位を占めている。納蘭の詞作は数が多くなくて、視野も広がりとは言えないが、彼は本当に極めて性ので、詞作もすべての上物で、当時と後世好評を受ける」という。
苏樱の『納蘭辞書評価』の中で「納蘭詞は清新婉丽、本心を指す。納蘭生前の詞作を出版した後、「百家争鳴」センセーション効果を発生する。彼は死んだ後、彼は「清朝の第一の詩人」、「第一学人」と呼ばれる。後世の学者も彼に高く評価される」と言う。
正岡子規はかつて漱石俳句の「雄健、無往て雄壮である;誠実、無往で誠意がない。」を褒め称える。
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